インフラメンテナンス人材を育てる高専教員と、インフラメンテナンスの実務者をつなぐイベント「KOSEN-REIMフォーラム2025 OSAKA」を、7月31日・8月1日に(一社)近畿建設協会との共催で開催しました。初日は大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)にて、第1部・シンポジウム、第2部・高専教員参加セッション、第3部・意見交換会の3部構成で行いました。
第1部・シンポジウムでは、東京大学大学院工学研究科の 全 邦釘 特任教授をお招きし、「AIの急激な進化が拓くインフラメンテナンスDX」と題して基調講演をいただきました。AIを活用した橋梁診断の現在地と未来像について、ユーモアを交えて大変わかりやすく解説していただきました。その後話題提供として、舞鶴工業高等専門学校の 毛利 聡 准教授より「地域の建設技術者のためのコンクリート工事教育カリキュラムの開発」と題してご講演いただきました。舞鶴高専で行っているコンクリート工事管理監督者向けの教育プログラムに込めた思いを熱く語っていただきました。



シンポジウムでは新たに創設した、地元のインフラメンテナンスに貢献する個人・団体を顕彰する「KOSEN-REIM 西川和廣賞」の第1回表彰式も行いました。受賞された【予防保全部門】有限会社櫂舟歩道様、ならびに新潟市土木部土木総務課様、【技術開発部門】福井県工業技術センター建設技術研究部 林 泰正 様、【人材育成部門】CATS-B(橋守隊) 様のご紹介を行い、来場された林様とCATS-B(橋守隊)の今井 努 様に記念の盾を贈呈しました。



第2部・高専教員参加セッションでは、当機構会員の技術者の皆様と、阿南高専・角野 拓真 准教授、岐阜高専・井向 日向 助教、明石高専・大城 雄希 助教、徳山高専・山根 達郎 助教の4名の高専教員がそれぞれ小さな座を囲んで、高専教員の研究紹介を中心に活発な議論を行いました。第2部の途中からは高知高専OBの参議院議員・梶原 大介 様がサプライズで登場してくださいました。







第3部・意見交換会では、会員と教員、また会員相互で歓談の輪が広がり、規定の時間があっという間に過ぎていきました。



2日目は場所を変え、八百八橋とも言われる大阪市内の名橋を船上から鑑賞する「大阪橋めぐりクルーズ」を、中央復建コンサルタンツ株式会社所属で愛橋家の 丹羽 信弘 様のご案内により開催しました。大阪城港から寝屋川、大川、東横堀川を経て道頓堀川まで、38もの橋の下をくぐりつつ、丹羽様の橋マニアの心をくすぐる解説を堪能しました。参加された皆様には大満足いただけたのではないでしょうか。






KOSEN-REIMフォーラムに参加いただいた皆様、ありがとうございました。一財KOSEN-REIMでは、ご支援いただいている会員の皆様に感謝し、サービスの還元と交流機会を提供するイベントをこれからも続けて参ります。